10月 武田室長からの今月のアドバイス
「面接をうまく乗り切るには?」
いよいよ都内の学校の受験も目前です。ご両親にとっては、さぞ落ち着かない心持ちでいらっしゃることでしょう。さて、学校によっては事前面接をすでに終了したご家庭もあるかと思いますが、これからの方やお子様の考査テストが始まってから行われる面接もあるでしょう。ご両親にとっても、面接は緊張してどう答えたら正解なのか、迷われることと思います。
当教室では室長として、各ご家庭のご両親との模擬面接での練習をしてきました。そこで感じることは、ご両親、特にお父様は基本的にお仕事で対人することに慣れていらっしゃることから、うまく答えられると自信をもっておられるようですが、実際は社交辞令ともいえるような、どの学校にも対応するような内容になりがちであることにご注意することが多いということです。主に「志望理由」といった質問は、お父様にお答えいただくことが多いようですが、それを練習していただくと、最初の出だしが、学校の方針やパンフレットに書かれている内容を話し出します。いかにその学校のことを知っているか、調べてきたか、という知識の披露になってしまうのです。
そこで私が皆様に伝えるのが、「学校が知りたいのは、どうしてこの学校だったのか。本校をどれだけいいと感じてくれているのか」という、ご両親の本音を何より伝えることが大切だ、ということです。
それには当然、それぞれのご家庭の事情もかかわってくるはずです。たとえば、兄弟姉妹関係や、共学、別学をどう考えてきたのか、この先の進学への考え方など。それらがその学校を志望するきっかけであったはずです。そうした、その学校を志望しだしたきっかけや、自分たちの考え方を伝えた上で、その学校を強く志望することになった理由を述べることで、面接官の気持ちを掴める話となるはずです。そうした模擬練習で、ご両親たちはコツをつかんでくれたようです。なにより学校へのラブコールであるのが、面接なのです。
今年受験をされるご家庭のご両親がみな、面接でしっかりと気持ちをつたえられることを願ってやみません。